ギブ & ギブン

ギブアンドテイクとよく言います。そのとおりと思います。ただ,「TAKE=とる。」という言葉になんとなく嫌な感触があるので,私は,ギブ&ギブンとしています。「与えて,取る。」ではなく「与えて,与えられる。」です。

これは永遠の重要な真理であり,最近では,ギブアンドギブアンドギブアンドギブなどと主張されている方もおり,そのとおりと思います。

ビジネスをしていれば(あるいは普通に生活していれば),経験的に,与えたこと以上のものが返ってくることを知っているし,仮に,そうでなくても「貸し」のまま一生を終えることは悪いことではありません。また,貸しはその人から返ってこなくても,別の人から返ってくることもあります。逆に,取っているばかりの人,借りばっかりの人が成功しようがないことも真理です。もう少し,俗っぽく言えば,いつの時代も,世の中は「貸し・借り」で成り立っています。これほど,役に立つ定理はないのに理解や実践できない人が多いのは摩訶不思議です。

ビジネスにおける「貸し」「借り」の使い方がうまく表現されているなと感じたのは,映画「ゴッドファーザー」におけるドン・コルリオーネを描いた部分,小説ではマシュー・クワーク著「THE 500」(アメリカのロビイスト会社を舞台にしたエンタテインメントです)です。いずれもその辺の機微がわかるしエンタテイメントとしてもおもしろいです。後者は少し露骨で誇張もありますが。

 

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