ビジネスにおいて,常連も一見も全く平等に扱うというのも一つの見識です。
他方,常連や有力顧客は特別扱いする,ひいきするというのも一つの考えです。
どちらが良いかはビジネスモデルの違い等により左右され一概にはいえないと思います。例えば,構造的に,常連といえどもそんなに多くは買わず,広く薄く売らないといけないような業種の場合は前者ということになろうかと思います。
しかし,私自身は,ビジネスの基本は後者,すなわち常連やお得意先を徹底的にひいきすることにあると考えています。私の事務所では,率直に言って,顧問弁護士となっている顧問先企業に対してはこれでもかと徹底的に「ひいき」的な対応をします。もちろん,他のお客さんに対して粗雑な対応をするということではありませんしプロとしてのきちんとした対応はいたしますが。
ビジネスと恋愛は似ている面もあって,誰にでも優しい人は素敵だし広く好かれますが,配偶者や恋人がいるのに,配偶者や恋人とそれ以外の人を全く同じように扱ったとしたら,配偶者や恋人はどんな気持がするでしょうか。