債権回収

相手が支払わない場合の債権回収につき,相手方に資力があれば,普通に訴訟や強制執行をして遅延損害金まで回収すればいいのですから,話しは難しくありません。

しかし,本当の債権回収は,相手方に資力が無い場合,資力はあるもののあの手この手で回収を妨げる場合,財産隠しをする場合等が本当の勝負で,弁護士の力量が問われるところです。

はっきりいって,わが国の強制執行制度は債権者側にとって非常に不十分なものですので法的手続に過度に依存することは適切ではありません。また,法的手続は費用や時間がかかります。

債権回収は債務者の気持や意地の問題ではなく(そのような態度を取る人もいますがたいがいは形だけです),実際は「経済」=「お金」の問題に過ぎないのです。

ということは,相手に「お金を払った方がまし。」と思われる必要があるわけです。極端なたとえですが,借金を返さなければ1万円あたり1日収監されるとした大多数の人は何とか返済をするでしょう。

もちろん暴力や非合法な手段は絶対に許されません。しかし,知恵を絞れば,意外に回収はできるものです(全部ではないにせよ)。諦めないことです。

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