買う側も売る側ももっともっと主張しませんか

わが国では,国民性からか,買う側はあまり売る側に注文をつけず,売る側の商品やサービスを受け入れます。他方,売る側は,お客様から直接言われなくても,お客様の望んでいることを察して,いろいろとするのが「おもてなしの心」「すごいサービス。」と言われてもてはやされています。

でも,何だか不合理だし無駄じゃないでしょうか。買い手側は,何も言わない代わりに,不満があれば,一人で鬱々としたり,よそで悪口を言いふらしたり,黙って次から利用しなくなったりします。でも,きちんと主張してもらえば,売り手側もできることはするでしょうし(往々にして双方の行き違いということもあり話せば誤解がとけることもあります),できないことはきちんと理由をつけて説明するでしょう。買い手側も納得できるんじゃないでしょうか。売り手側だって,買い手側が何も言ってくれなければ不満があるのか否かがわからないし,言ってもらった方が良いに決まってます。また,買い手を満足させるために,過剰なまでに想像で気を遣ってサービスをして,全然,買い手が欲していない余計な労力を使うことは不要となりますし,買い手が欲していることに力を注げます。

本当に「気を遣う」のはいうべきことはきちっと言うことじゃないでしょうか。私は,自分が買い手のときは,嫌な思いをするかもしれないけれど言うべきことは言うように心がけていますし,お客様からはどんどん注文を出して欲しいと思っています。その方は,絶対,両者の関係は良くなります。正しい,自己主張は,喧嘩をすることとはちがうのであり,コミュニケーションなのです。本当の気配りは,我慢することでなく,きちんと主張することではないでしょうか。

第二次世界大戦中が始まったとき,チャーチルは「日本がこんなに強いなら,もっと,戦争になる前にいろいろと主張してくれていれば良かった。」と言ったそうですが,本当にそのとおりで,きちっと主張したら歴史は変わっていたかも知れません。耐えに耐えて,最後にキレるといのは日本人のお家芸ですが,政治・外交・商売・スポーツ等あらゆる場面で,いい加減このような行動パターンは早くやめ,こまめに主張していくようにした方が良いと考えます。

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