剣術の試合の際,相手から2メートルも3メートルも離れていれば,相手から斬られることもないですが相手を斬ることもできません。ぎりぎりまで踏み込み五分の見切りで躱して相手を斬るのが達人です。
企業にとっての「リスク管理」も,リスクから遠く離れすぎて「何もしないこと」ではありません。それでは「成果」を挙げるのは困難です。ぎりぎり,相手に斬られる手前まで踏み込んでリスクをとって結果を出すのが本当のリスク管理だと思います。
そして,五分の見切りに失敗したとしても,斬られるのは皮だけにとどめ深手は負わないようにし,すかさず反撃する(場合によっては逃げる)ことまでプランニングしておけば完璧なリスク管理といえるのではないでしょうか。